多い!子ども英語学習難民 ★出直しは子も親も結構つらい!(1)

 

その英語教育に疑問★ 幼児期の英検5級受験は、本当に有益でしょうか?

 

数年前から、スクールには子どもの英語学習難民の皆さんが、相談にいらして、当スクールで出直しの英語教育を受ける方々が増えてきました。

 

どういうことか? まずは、一つのケースをあげてみましょう。

 

?? ケース その1

近年得意に多いのが、幼児期から外国人の先生たちに英語を習い続けて、年長さん頃には英検5級受験で合格を目指すというパターン。

 

この場合、ほとんどの幼児さんの保護者さんが、英語、または英語教育の実態を知らないことが多いのです。自分は英語を話せない、とても苦手意識があるので、子どもには、英語が得意になって欲しいと願って、外国人先生が保育園や幼稚園に子どもを託すというパターンです。

 

このケースのお子さん何人にもお会いして、英語を少し聞かせていただきましたが、驚くことに、発音がカタカナであることです。外国人に習っているならば、最低、英語の発音は良くて当たり前と誰もが思うでしょうが、実は期待に反して発音は正しくないのです。

 

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日本語にはない、英語の子音 / r,  l, v,  w,  f / などの音自体が生徒さんの発音に全く存在していないということには、閉口してしまいました。外国人に習う意味として、日本人講師では一般的に難しいと考えられている、英語本来の発音ではないのでしょうか?

 

原因の一つとしてあげられるのは、外国人の先生自身の発音が良くても、その発音の仕方を知らないし、教えられないという事実です。”Good Job!” と言って、生徒さんを褒めて励まし、楽しい気持ちにさせることはできても、実はそんなに良い発音ではないと知っているのでしょう。

 

でも教える方法を知らないし、そこまで仕事で求められていないということでしょうか。また、何か達成するには英検5級合格が、保護者にも分かりやすくて、喜ぶだろうという考えなのでしょうか?

 

当スクールには、その教育の被害者が多数、やり直しをしています。一番かわいそうなのは、お子さん自身です。熱心に通って英語を習い、先生を信じて努力して懸命に覚えて、5級に合格したのに、次の4級受験への土台には全くなっていないからです。そういう生徒さんたちは、それまでに英語を習っていない、つまり、白紙状態の生徒さんたちより発音学習で苦労する場合が多いのです。

 

幼児さんや小学1年生さんには、まだ幼くても自尊心はあると考えています。ですので、内心、やり直しは精神的に大変厳しい、なぜこんなことになったのかと辛く感じているのではと察しています。

 

 

英語学習の土台を作ることは、単に外国人先生だから楽しい、挨拶などの会話ができるという程度のものではないと、私は近い未来の国際人教育を真剣に考えています。

 

 

 

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