消えゆく美しい日本語 !?★感動の美しい花火は、マジ超ヤバかった ?

横浜の花火大会クルーズ船上★本当にあった恐ろしい話

 

真夏の夜空に次々と打ち上げられる色彩豊かな花火、ゆったりと優雅にクルーズ船で楽しめるのは、なんて素敵なことでしょう!とワクワクして、友人とみなとみらいの港へ向かった。 

 

友人はこの花火大会のために、遠方から新幹線に乗って来てくれた。彼女の出身地には、津島天王祭という伝統的で華麗な夏祭りがあることがご自慢にひとつ。私が住む横浜には、これほど美しい港と素晴らしい花火大会があるのよと、ご案内して一緒に大いに楽しもうと期待していた。

 

クルーズ船に乗り込んで、乗客の皆さんは期待に胸が膨らむといった感じで、ビールなど飲まれて、気持ちよい夜風を楽しみながら、大変良い雰囲気で仲間たちと最初の花火を心待ちにしていた。

 

花火

 

ついに最初の大きな1発が、ドーンと響いて夜空に上がった。

 

「おう!なんて素敵!美しい?」 と心の中でときめいたその瞬間に、

後ろの方から「ヤバ~イ!」と若い女性たちの大きな声が響いた。

 

その一声は、その後の恐怖と興ざめの始まりだった。

 

花火がポンポン上がる度に、「ヤバヤバ!」と叫ぶし、大きな花火がドーンドーンドーンだと「「ヤバ~イ!ヤバ~イ!ヤバ~イ!」。

 

20164641227.jpg

 

高く上がると「チョーヤバーイ!」。 連続してドンドンドンドン上がり、ピューピューと音を立てて広がっていくと、「マジマジマジ!ヤバヤバ! チョウヤバ~イ? 」。

 

ずっと叫んでいるので、こちらはその声に、驚きから、あきれ、疲労に変わっていって、どうすることもできない状態になっていまった。 どなたかおじさんが「うるさい!静かに!」と注意したものの、彼女らは感動と同時に自動的に「」ヤバイ」が出るようで・・・。

 

そのクルーズ船では、美しくダイナミックな花火大会と彼女らのヤバイ大会とがセットになってしまい、なんとも言えないマジ超ヤバイ花火大会になってしまった。

ここ横浜にはヤバイ族がいて、お品が良くないのではと思われたかと察すると、友人には、超マジ!?恥ずかしい思いがした。

 

 

この夏はヤバイ彼女らに乗っ取られた悲劇のクルーズ船だったが、次回は静かに情緒豊かに、しっとりと花火の美しさに心を奪われたい!

 

 

 

 

ページ上部へ