注意 * 指導者にも多いミス!? ★ There is~. ゼアリズ / There are ~. ゼアラーではありません!
この発音は、実は、かなり以前から気になっていました。私自身も、その昔、中学校や高校の英語の先生たちから、聞いて定着してしまっていました。
今現在でも、相変わらず、There is ~. と There are ~. をゼアリズ、ゼアラーと発音している指導者がまだまだ多いと思います。
教わっている生徒の皆さんは、初めて耳にする発音に疑いなど持たず、指導者の発音をそのままそっくりに身につけて行きますので、誤ったままでどんどん広がっているのが現状です。
それでは、このブログレッスンで、その発音のどこが問題なのかをお伝えしましょう。
there の発音は、上の歯と舌との間で有声音の摩擦音 / ð / が出ていれば良いので、そちらは今回の取り上げている点ではありません。
問題は、後続する is, are との間で連結がされているのですが、その際に there の 最後の音とは異なる音がついてしまっていることです。
日本語のリズ、ラーは、舌の先が上の歯の裏側、もしくは歯茎についていますね。これは、英語ではなくて、日本語のルと同じ調音点と調音法による発音なのです。
there の最後の音は、/r/ と同じ音質の母音であって、決して、舌の先が上の歯や歯茎にはつかない音です。
知り合いのアメリカ人英語講師が、「日本人の there is, there are の発音が本当にひどいね?、皆んな同じように言ってる」とあきれて私に話していました。
私のスクールでは、 there is, there are は連結させずに指導しています。連結して言いたい場合は、/ r / の音を変えずに、舌先をどこにもつけずに発音するように心がけましょう。