大学入試に向けて受験勉強を進めていた高校3年生A君がお母様と共に相談にいらっしゃいました。
市内でトップの高校で学ぶA君は社会の先生になるという夢があり、真面目で勉強熱心な生徒さんでした。 大学センター入試に毎回必ず出てくる英語の発音問題とリスニングだけが常にほぼ全てできなくて、困っているとのことでした。
私は入試に間に合うかどうか厳しいかもしれない告げましたが、それでもいいから今直ぐ対策を始めたいとの希望でしたので、A君とのレッスンを開始しました。
まず、とにかく驚いたことに、A君は単語は知っているのに発音は全くできない、いや、したことがないのです。
私: 「印象深いというのは?」
A: 「あ、知っている!知ってる!先生、紙、紙と鉛筆!」と言うので、
渡すと素早くimpressive と書いて、「これ、これ!」とその文字を 指さす。
私: 「eで始まる当惑させるは?」
A: 「あっあっ!知ってる!先生、紙、紙!」 embarrass と書いて、
「これ、これです!」と指で文字の上で叩いて示す。
全てがこの調子で、英語をいっさい口にしないのです。カタカナ英語ならいっその事、納得もするけれど。
まか不思議な状況。 彼の頭の中には文字と一致する音が全くない!
中学1年生から高校3年生になるまでの5年間、学校の授業で音読練習はほとんと無かったとの事。そんなことがあり得るのですか?
(to be continued )