発音教育★意味が通じないスピーチ★外国人の日本語を聞いて痛感!

言葉は伝えたい気持ちがあれば、発音は正しくなくても通じる!?★ 察する力が素晴らしい日本人でも、意味が分からない。

 

あの体験は、実に貴重であり、また衝撃的でした。

 

「外国人も日本語の勉強を頑張って学んでいて、その成果がみられるから是非どうぞ。」と、ベテラン日本語教師である私の友人からお招き頂き、初めて、外国人による日本語スピーチコンテストを聞いた時のことです。

 

アジア、アメリカ、北欧の様々な国からの多数の留学生は、日本語を学んでいる大学生や院生であり、会場はまさに国際色豊かで華やぎ、どの様なスピーチか聞けるのかと期待が高まりました。

 

最初にベトナムからの学生4名のグループによる発表では、パワポでベトナムの風景と共にスピーチの字幕も見ることができ、和やかな感じでスタートしました。しかし、彼らが話す言葉は日本語とは雰囲気が違い、熱心に伝えようとしているのに、こちらにはその日本語の発音が聞き取れない、懸命に聞き取ろうと察しても相当難しくて、結局、字幕を頼って理解するしかなかったのです。

 

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笑顔で「聞いていただき、ありがとうございました。」という部分はしっかりと分かったのですが、字幕がなければ内容が何も分からなかったのかと思うと何とも残念な気がしました。

 

懸命に伝えたい気持ちは通じるけれど、発音が通じなくて、肝心の意味が伝わらない・・・。

 

他の学生によるスピーチは、自然な発音でとても安心して聞けるスピーチも多く、関心したり、感動したり、笑ったりと楽しい時を過ごせたました。しかし、上手な方でも、やはり2,3個所は聞き取れず、その部分がなぜか気になってしまうのです。それがどうやら、話の落ちの部分だったらしく、更に残念・・・。

 

コンテスト終了後に、日本語教師である友人から、大学の授業では学生が皆さん国によって苦手な発音が違うので指導に苦労していると聞きました。

「きのう私の囚人が監獄から出てきました、などど聞くとギョッとするのよね。主人を囚人、韓国を監獄と発音するでしょ。やはり言葉を学ぶために、正しく自然な発音教育って、最も基本的で大切なんですよね。私もそれに一番苦労しているんです。」

 

「言葉は伝えたい気持ちがい一番大切だ。気持ちが十分あれば、相手に通じる。英語の発音はそんなに気にしなくてもいい」とは良く耳にする話です。しかし、日本語であっても、実際に発音が通じないために意味が伝わらないということが、この様に大変なことなのかと痛感できた貴重な経験となりました。

 

 

 

 

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